こちらは「ウェブはバカと暇人のもの」を書いた中川氏の第二作目です。
この著者の本を読むのは初めてだったのですが、「ウェブはバカと暇人のもの」がなかなか面白かったよ!と聞いたので早速図書館で探してみたところ、同著者のこの作品があったので借りてみました。
読んでみると、タイトルは過激ですが、ウェブのすべてを否定しているわけではない、ということが分かりました。
ウェブの有益性は認めつつも、ウェブがすべてを変えてくれるという過剰な期待を抱くことはもう終わりにするべきだ!ということなんですね。
あとは言論の自由を歌いながら、匿名で誹謗中傷を書きまくる人々の実例がたくさん出ていて、これはさすがにひどいなあ・・・と改めて感じました。こんな状況なので、段々と人々がネットで発言するのを控えるようになってしまうため、結局は言論の自由になっていない、というのもかなり納得がいきます。。。
要するにウェブは単なるツールであり、結局は使う人間のモラル次第で良くも悪くもなるということで、日本を見る限り(外国では正常に機能している例もあるそうです)、モラルの低い人の溜まり場のごとく化している・・・そんな状況に著者は疲れた、ということが伝わってきました。
確かに・・・納得できることはたくさんありましたし、私が常日頃感じていることもたくさんありました。
ただ、全体的に書き方が「ツイッター」っぽいというか・・・なんか飲み会で他人の愚痴を聞かされるような気分になり、また途中からは延々と同じことを言い続けているようなところもあり、途中でしっかり読むのはやめて、あとはパラパラとめくる程度で終わらせてしまいました